スペイン語の「ser+過去分詞」と再帰受身の「se」の違い
どちらも「〜される」と受け身を表しますが、ser + 過去分詞は改まった言い方で行為者(por)を言えます。se の受け身は話し言葉や掲示でよく使い、行為者はふつう言いません。
使い分けの表
| ser + 過去分詞 | 再帰受身の se | |
|---|---|---|
| 意味 | 〜される(受け身) | 〜される・〜されている(再帰受身) |
| よく使う場面 | 書き言葉・報道 | 話し言葉・掲示・広告 |
| 行為者 | por + 行為者を言える | ふつう言わない |
| 動詞の形 | ser + 過去分詞(性数一致) | se + 3人称(名詞の数に一致) |
例文で比べる
○ = 自然 △ = 通じるが、その場面・文体には合わない × = 不自然・誤り
○
La novela fue escrita por una autora chilena.
その小説はチリの作家によって書かれた。
△
La novela se escribió por una autora chilena.
その小説はチリの作家によって書かれた。
行為者(por …)を言う時は ser + 過去分詞を使います。se の受け身に por を付けるのは不自然です。
×
Aquí son vendidos pisos.
ここでマンションを販売しています。
○
Aquí se venden pisos.
ここでマンションを販売しています。
掲示や広告では se の受け身を使います。この語順の ser の受け身は不自然です。
○
El puente fue inaugurado en 1990.
その橋は 1990 年に開通した。
○
El puente se inauguró en 1990.
その橋は 1990 年に開通した。
行為者を言わない時は、どちらも使えます。se の方が話し言葉でよく使います。
覚え方・注意点
- 話し言葉では、se の受け身や 3 人称複数の無人称の方がよく使われます。
- ser の受け身では、過去分詞を主語に合わせます(las casas fueron construidas)。
確認問題
( )に入れるのに、より自然なのはどちらでしょう。
問1
La carta ( ) por el director.
- fue firmada
- se firmó
答えと解説
正解:1. fue firmada
行為者(por el director)を言う受け身なので「fue firmada」です。se の受け身には、ふつう por + 行為者を付けません。
問2
En esta tienda ( ) bicicletas de segunda mano.
- se venden
- son vendidas
答えと解説
正解:1. se venden
店の案内のような文で、行為者を言わない受け身は「se venden」がふつうです。
問3
Las obras ( ) por un arquitecto famoso.
- fueron diseñadas
- se diseñaron
答えと解説
正解:1. fueron diseñadas
行為者(por un arquitecto famoso)を言うので「fueron diseñadas」です。
それぞれの文法の詳しい説明
- 受け身「ser」+過去分詞の意味と使い方 〜される(受け身)
- 再帰受身(「Se venden pisos」)の意味と使い方 〜される・〜されている(再帰受身)